※※  季節の漢詩  (春の部)  ※※

[立春] [雨水] [啓蟄] [春分] [清明] [穀雨]
  [季節の漢詩トップへ] [「漢詩を創ろう」のトップへ]


 このページは、1999年から2002年に連載しました毎月のお薦め漢詩のバックナンバーで構成してあります。
 二四節気をベースにしていますが、現代人の生活感覚で季節の移り変わりが感じ取れるように選びましたので、旧暦や新暦の混乱などはお許し下さい。

 画像をクリックすると表示が大きくなります。
 私なりの訳と感想も添えてありますので、鑑賞用としてご覧下さい。



<< 立春 >>

羅隠 「京中正月七日立春」 王安石「梅 花」 白居易「府西池」 杜審言「和晋陵陸丞早春遊望」



   題 名  作 者   時代     この一句! 掲載年月
  京中正月七日立春 羅隠  (晩唐) 一二三四五六七 1999年2月
  梅 花 王安石 (北宋) 牆角数枝梅/凌寒独自開 2000年2月
  府西池 白居易 (中唐) 柳無気力枝先動/池有波紋氷尽開 2001年2月
  和晋陵陸丞早春遊望 杜審言 (初唐) 淑氣催黄鳥/晴光轉緑蘋 2002年2月
            





<< 雨水 >>

王維 「田園楽 其六」 韋応物「滁州西澗」 温庭筠「商山早行」 林逋 「梅花」



   題 名  作 者   時代     この一句! 掲載年月
  田園楽 其六 王維  (盛唐) 桃紅復含宿雨/柳緑更帯春煙 1999年2月
  滁州西澗 韋応物 (中唐) 春潮帯雨晩來急/野渡無人舟自横 2000年2月
  商山早行 温庭筠 (晩唐) 鶏声茅店月/人迹板橋霜 2001年2月
  梅花 林逋 (北宋) 雪後園林纔半樹/水邊籬落忽横枝 2002年2月
            





<< 啓蟄 >>

高啓 「尋胡隠君」 賈至 「春 思」 元好問「東園晩眺」 白居易「春江」



   題 名  作 者   時代     この一句! 掲載年月
  尋胡隠君 高啓  (明) 渡水復渡水/看花還看花 1999年3月
  春 思 賈至 (盛唐) 草色青青柳色黄/桃花歴乱李花香 2000年3月
  東園晩眺 元好問 (金) 一詩不尽登臨興/落日東園独倚欄 2001年3月
  春江 白居易 (中唐) 鶯聲誘引來花下/草色勾留坐水邊 2002年3月
            





<< 春分 >>

于武陵「勧 酒」 李白 「春夜洛城聞笛」 李白 「山中與幽人對酌」 杜牧 「漢 江」



   題 名  作 者   時代     この一句! 掲載年月
  勧 酒 于武陵 (晩唐) 花発多風雨/人生足別離 1999年3月
  春夜洛城聞笛 李白 (盛唐) 誰家玉笛暗飛声/散入春風満洛城 2000年3月
  山中與幽人對酌 李白 (盛唐) 両人對酌山花開/一杯一杯復一杯 2001年3月
  漢江 杜牧 (晩唐) 南去北來人自老/夕陽長送釣船歸 2002年3月
            





<< 清明 >>

陸游 「臨安春雨初霽」 孟郊 「登科後」 崔敏童「宴城東荘」 陳與義「襄邑道中」



   題 名  作 者   時代     この一句! 掲載年月
  臨安春雨初霽 陸游  (宋) 小楼一夜聴春雨/深巷明朝売杏花 1999年4月
  登科後 孟郊 (中唐) 春風得意馬蹄疾/一日看尽長安花 2000年4月
  宴城東荘 崔敏童 (盛唐) 一年始有一年春/百歳曾無百歳人 2001年4月
  襄邑道中 陳與義 (南宋) 飛花兩岸照船紅/百里楡堤半日風 2002年4月
            




<< 穀雨 >>

高啓 「送呂卿」 皮日休「牡 丹」 崔恵童「宴城東荘」 王安石「鍾山即事」



   題 名  作 者   時代     この一句! 掲載年月
  送呂卿 高啓  (明) 江北江南芳草遍/送君併得送春愁 1999年4月
  牡丹 皮日休 (晩唐) 競誇天下無双艶/独占人間第一香 2000年4月
  宴城東荘 崔恵童 (盛唐) 眼看春色如流水/今日残花昨日開 2001年4月
  鍾山即事 王安石 (北宋) 茅檐相對坐終日/一鳥不鳴山更幽 2002年4月