掲載日 | 作 品 | 書き下し or 意味 | 作 者 | |||
01/16 | 堂前渦巻最上川 | 堂前 渦巻く最上川 (川前観音堂まえに最上川が渦を巻いて流れている) |
リンズ大娘 | 山形県 | 50代・女 | |
01/17 | 金鈴貫寂制山邊 | 金鈴寂を貫き山邊を制す。 「鷹は黄金の鈴を振る」と言われます。 なるほどと思われる声です。 |
坂本 定洋 | 和歌山県 | 40代・男 | |
01/17 | 雪間春草未生縁 | 雪間の春草 未生の縁 | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
01/28 | 土中蟾蜍半醒眠 | 土中の蟾蜍(センジョ=ひきがえる)半醒の眠り | 鉄蝶 | 横浜市 | 30代・男 | |
02/09 | 立春雖過雪景連 | 立春過ぎしと雖も雪景連なる | リンズ大娘 | 山形県 | 50代・女 | |
02/18 | 鶯谷寂寞月影円 | 鶯谷寂寞として月影円し | 鉄蝶 | 横浜市 | 30代・男 | |
02/19 | 湛水青藍一覚然 | 湛水 青藍として 一覚たり | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
02/22 | 舟中孤客惜流年 | 舟中の孤客 流年を惜しむ | 桐山人 | 愛知県 | 50代・男 | |
06/10 | 少時忘憂叩両舷 | 少時忘憂両舷を叩き (若いときは憂いを忘れて騒ぎ暮らし) |
鉄蝶 | 横浜市 | 30代・男 | |
06/20 | 一時休憂酔管弦 | 一時憂うを休めて管弦に酔わん | 坂本 定洋 | 和歌山県 | 40代・男 | |
06/29 | 踏歌一曲送青天 | 踏歌一曲 青天に送る | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
09/03 | 淑気九重昇慶煙 | 淑気の九重 慶煙昇る | 鉄蝶 | 横浜市 | 30代・男 | |
11/19 | 依然勝景碧雲天 | 依然たる勝景 碧雲の天 | 桂秀 | 日野市 | 70代・男 | |
11/21 | 金風来天芳菊鮮 | 金風天より来て 芳菊鮮かなり | 一人土也 | 埼玉県川口市 | 10代・男 | |
11/24 | 体露堂堂画一円 | 体露堂堂 一円を画す | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
12/ 5 | 山中閑坐聴清泉 | 山中閑坐清泉を聴く | 玄典座 | 京都府 | 20代・男 | |
12/23 | 声色両忘古木然 | 声色 両つながら忘じて 古木然 | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
12/25 | 満天万雲埼玉県 | 満天万雲の埼玉県 | 一人土也 | 埼玉県川口市 | 10代・男 | |
05/01/21 | 唯懐郷母涙漣漣 | 唯だ郷の母を懐いて涙漣漣 | 鉄蝶 | 横浜市 | 30代・男 | |
05/01/25 | 樵径登尽瞰人煙 | 樵径登り尽きて 人煙を瞰る | 枳亭 | 愛知県 | 70代・男 | |
05/01/27 | 疑是西王桃花仙 | 疑ふらくは是れ 西王[母]が 桃花仙 | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
05/04/27 | 緑陰深処聴流泉 | 緑陰深き処 流泉を聴く。 | 深渓 | 東京都調布市 | 70代・男 | |
05/04/28 | 山行高尾氣如仙 | 山行 高尾 氣仙の如し。 | 深渓 | 東京都調布市 | 70代・男 | |
05/07/08 | 山客未知人不傳 | 山客いまだ知らず人伝えず。 (地元の人しか知らない秘密の小径と言うところです。) |
坂本 定洋 | 和歌山県 | 40代・男 | |
05/07/10 | 定座一刀一断然 | 定座 一刀一断たり (深渓さんの二句を起承句として蘇軾の転句「夜来八万四千偈」を踏まえます) |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
05/07/14 | 閑雲清浄染山巓 | 閑雲 清浄 山巓を染む | 須田 凌空 | 新潟県 | 10代・男 | |
05/07/27 | 天空七月堰提淵 | 天の空七月 堰堤の淵 (京都渡月橋より、雨の中嵐山を望む) |
嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
05/07/31 | 暑威三伏仰天辺 | 暑威 三伏 天辺を仰げば | 嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
05/08/04 | 夏雲漠漠鬱蒸旋 | 夏雲 漠漠として 鬱蒸旋る | 桐山人 | 愛知県 | 50代・男 | |
05/08/05 | 杳杳鵲架海冥先 | 杳杳と鵲が架ける 海冥の先 (天の河に橋をかけるという鵲が導いたか太陽系新星発見) |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
05/08/08 | 吹落立秋路上蝉 | 吹き落す 立秋 路上の蝉 | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
05/08/23 | 湖上夜空感慨牽 | 湖上の夜空 感慨を牽く | 嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
05/09/02 | 慷慨志休幾月円 | 慷慨の志 休して 幾月 円かなる 「慷慨志」は『唐詩選』巻頭の魏徴「述懐」の 『中原初逐鹿 投筆事戎軒 縦横計不就 慷慨志猶存』より。 |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
05/09/17 | 欲詠高尾素秋天 | 詠ぜんと欲す 高尾 素秋の天 (〇高尾=高尾山・東都西郊の霊山。素秋=素節、秋。) |
深渓 | 東京都調布市 | 70代・男 | |
05/09/17 | 満目蓮峰恰如仙 | 満目 蓮峰 恰も仙の如し (〇蓮峰=富士山。高尾山の頂きから見る富士。) |
深渓 | 東京都調布市 | 70代・男 | |
05/09/20 | 風吹颯颯坐窓前 | 風は颯々と吹く 窓前に坐す | 嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
05/09/22 | 高秋雨霽蓮如禅 | 高秋 雨霽れ 蓮如の禅 |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
05/09/28 | 仲秋蛩雨聴庭前 | 仲秋 蛩雨 庭前に聴く | 深渓 | 東京都調布市 | 70代・男 | |
05/10/07 | 倶穫蜀覇徳塵蓮 | 倶に蜀が覇を穫りて 塵の[中の]蓮を徳とす | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
05/12/04 | 我道夢中初志伝 | 我は道ふ 夢の中 初志伝ふ | 嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
05/12/31 | 鶏去戌来時勢遷 | 鶏去り戌来たり時勢遷る | 点水 | 大阪府 | 70代・男 | |
06/ 1/14 | 猿声依旧元宵天 | 猿声 旧に依る 元宵の天 (酉、戌とくれば猿。また、蜀と初志から興しました) |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
06/ 1/19 | 南天朱実掛窓前 | 南天の朱実 窓前に掛る この冬は南天の紅い実がきれいに着いています。それを見ながらつくりました。 |
点水 | 大阪府 | 70代・男 | |
06/ 1/22 | 北極素花舞雲辺 | 北極の素花 雲辺に舞ふ | 海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
06/ 1/22 | 花発盆梅香雪妍 | 花発く盆梅 香雪妍し (盆梅展の季節となりました) |
嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
06/ 1/24 | 埋屋窓明雪後天 | 屋を埋め窓は明かなり雪後の天 1月21日の東京での雪を見て |
深渓 | 東京都調布市 | 70代・男 | |
06/ 1/25 | 凛冽北風揺水仙 | 凛冽なる北風水仙を揺らす 寒気は厳しくとも、水仙の花が開き春が近づいていることを思わせます。 |
点水 | 大阪府 | 70代・男 | |
06/ 2/ 1 | 春風芳信月明円 | 春風芳信 月明かり円なり | 嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
06/ 2/ 4 | 今日不期詠春篇 | 今日期せず 春篇を詠ずるを 暦は名ばかりの寒さです。 |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
06/ 3/ 1 | 瑞香馥郁白梅鮮 | 沈丁花の匂いがしてきました。 また、白梅も咲き誇っています |
点水 | 大阪府 | 70代・男 | |
06/ 3/ 5 | 疎影鶯声詩有縁 | 疎影鶯声 詩に縁有り 「馥郁」から、影や鳥の声も詩の題材と受けました |
嗣朗 | 兵庫県 | 60代・男 | |
06/ 3/ 8 | 雨水梅綻春陽鮮 | 雨水 梅 綻び 春陽 鮮やか 今年は大寒波の影響で、自然界も活動が遅いようです。 |
緑風 | 岐阜県 | 70代・男 | |
06/ 3/11 | 到海昇雲未会縁 | 海に到り 雲に昇る 未だ会せざるの縁 鮮縁鮮ときたので縁としたくなりました。 |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |
06/ 3/17 | 白梅花散於春田 | 白梅の花春の田に散る 家の近くの畑の光景です。どこか感じ入るところがありました。 |
冬田 | 大阪府 | 10代・男性 | |
06/ 3/22 | 辛夷紅紫映晴天 | 辛夷は紅紫 晴天に映ず | 点水 | 大阪府 | 70代・男 | |
06/ 3/25 | 魁去百来柳色鮮 | 魁去り 百来りて 柳色鮮やかなり 百花さきはじめ さきがけの梅は去る 送迎の時節。 |
海山人 | 東京都 | 40代・男 | |