最初に作るのは、七言絶句が作りやすいでしょう。
平仄の制約が無いから「古詩が良い」と思うかもしれませんが、平仄を理解してから古詩に入るのが良いです。
とりあえず、七言の一句を作ることから始めるのがよいと思います。思いついた漢字を並べてみましょう。
漢文は、文の基本構造としては、例えば「読書」という言葉のように、述語と目的語の順序が日本語と逆で、「読む+書を」という形で目的語を後にします。その他、修飾語と被修飾語の関係などは日本語の感覚で並べて構\いません。
でも、あまり文法は気にせずに、熟語を並べるくらいの感覚で書いてみた方がよいと思います。
初めての人がよく書くのは、英語の感じでつい一人称の主語を入れてしまいますが、特に「自分が」と強調する時以外は、「我」「吾」などの主語は省いた方が整います。
五言句なら二字+二字、七言句なら二字+二字+三字のリズムで必ず創ることが、漢詩の形にする基本です。
「漢詩の基礎」を見直して下さい。
同じ意味を持つ漢字の中から、平仄が適合するものを探します。
常用漢字の中ならこの「漢字検索」で探せますが、漢和辞典で引いた方が、漢字の微妙な意味の違いを知ったり、予想外の発見があったりして面白いと思います。(漢和辞典で平仄を知るには、漢字の発音クリックして下さい)
絶句の最後の句(4句目、「結句」と言います)から創り始めると、韻字も決まりますし、言いたいこともよく伝わると思います。
韻目が決まったら、次には、同じ韻目の字を使って、押韻する句(絶句なら起句・承句・結句)を作っていきます。押韻の制約を受けますので、先に作って行く方が作りやすいでしょう。
韻字については、平成韻字表を参考にするとよいでしょう。近体詩では、押韻は平韻で行うのが決まりです。
近体詩では、詩の中で同じ漢字は二度使えません。(一つ句の中なら許されます)
また、韻字と同韻の字は押韻以外には使えません
その他の規則については、「漢詩の規則」を見てください。