第30回 世界漢詩同好会総会(二〇一一年四月十七日)

 『世界漢詩同好会』の第31回総会は、四月十七日に開かれます。
 詩題(今回は『民主化熱望』『春日書懐』)と押韻(今回は「上平声一東」)を共通として、その日までに各国の幹事サイトに投稿された詩を交流し合うものです。
 日本では、この『漢詩を創ろう』のサイトが幹事となり、皆さんの交流詩を集約、掲載します。



 日本からの参加詩です。投稿順に紹介します。
題名をクリックして下さい。
 
    作品番号 作 者 題 名 詩 形
   [春日01]春日雜興 黒浴@七言絶句
   [春日02]春日書懷 兼山 七言絶句
   [春日03]春日 展陽 七言絶句
   [春日04]在異郷春日書懷 Y.T 七言絶句
   [春日05]春日書懷・惜春書懷 Y.T 七言絶句
   [春日06]春日書懷・津波TSUNAMI 常春 七言律詩
   [春日07]春日書懷・震災之命 道佳 七言絶句
   [春日08]春日書懷 青眼居士 七言絶句
   [春日09]春日書懷 劉建 七言絶句
   [春日10]春日書懷 杜正 七言絶句
   [春日11]春日書懷 五絶其一 鮟鱇 五言絶句
   [春日12]春日書懷 五絶其二 鮟鱇 五言絶句
   [春日13]春日書懷 七絶其一 鮟鱇 七言絶句
   [春日14]春日書懷 七絶其二 鮟鱇 七言絶句
   [春日15]春日書懷 五律 鮟鱇 五言律詩
   [春日16]春日書懷 七律 鮟鱇 七言律詩
   [春日17]春日書懷(一) 忍夫 五言律詩
   [春日18]春日書懷(二) 忍夫 七言絶句
   [春日19]平成辛卯春日書懷 禿羊 七言絶句
   [春日20]送春 風雷山人 七言絶句
   [春日21]春日書懷・大地震 桐山人 七言律詩
           
   [民主01]民主化熱望(其一) 明鳳 七言絶句
   [民主02]民主化熱望(其二) 明鳳 七言絶句
   [民主03]民主化熱望(其三) 明鳳 七言絶句
   [民主04]民主化熱望(其四) 明鳳 七言絶句
   [民主05]民主化熱望(其五) 明鳳 七言律詩
   [民主06]民主化熱望 常春 五言律詩
   [民主07]因特網催民主化 Y.T 七言絶句
   [民主08]民主化熱望 薫染 七言絶句
   [民主09]民主化熱望 謝斧 七言律詩
   [民主10]民主化熱望 点水 七言絶句
   [民主11]民主化熱望 桐山人 七言絶句





































[春日01]
投稿者 黒浴@

[春日雜興]

江山春色彩霞中   江山春色 彩霞の中

蝶舞林鶯鳥語工   蝶舞ひ 林鶯 鳥語工み

片片落花無定處   片々たる落花 定まる処なし

半流小徑半屯叢   半ば小径に流れ 半ば叢に屯(たむろ)す





 最初に戻る



































[春日02]
投稿者 兼山 

[春日書懷]

不知何日雪凡融   知らず 何れの日にか 雪凡て融く

懷石野歌花影中   石を懐きて 野に歌ふ 花影の中

歳月須臾留不得   歳月は 須臾にして 留め得ず

泰然自若坐春風   泰然 自若 春風に坐す





    春の山笑ふが如しと人の言ふ

 春が来ると、小学校唱歌「早春賦」の歌詞「春は名のみの風の寒さや」と同時に、旧制高校寮歌の歌詞「石を懐きて野に歌ふ」を思い出す。
 「石を懐きて」の出典が、屈原の「汨羅江入水」の故事である事も知らずに、蛮声謳歌していた青春時代が懐かしい。

「山笑ふ」=春山の温雅なさま(春の季語)  「春山淡冶而如笑」郭煕【山水訓】



 最初に戻る



































[春日03]
投稿者 展陽 

[春日]

伴友遊山細細風   友と伴に山で遊べば風細細(かるやか)に

探梅雅趣樂無窮   探梅の雅趣 楽しみは窮み無し

暗香浮動詩情起   暗香浮動 詩情が起こり

趁興微吟夕照中   興に趁(の)って夕照の中で微吟す



「暗香」: 何処からとも無く漂ってくるよい香り



 最初に戻る



































[春日04]
投稿者 Y.T 

[在異郷春日書懷]

春日遲遲返照紅   春日 遅遅として 返照 紅

舊歡如夢思無窮   旧歓 夢の如く 思い 窮(かぎ)り無し

故園遙望路千里   故園 遥かに望めば 路 千里

杜宇一聲殘月中   杜宇 一声 残月の中




「杜宇」: 和名ホトトギス。杜鵑と不如帰が最もポピュラーだが、杜宇の他に杜魂、蜀魂とも云う。
     不如帰は鳴き声が「不如帰去」と聞こえる所からついた。



 最初に戻る



































[春日05]
投稿者 Y.T 

[惜春書懷]

落日逡巡暮靄中   落日 逡巡たり 暮靄の中

海棠無力不勝風   海棠 力無く 風に勝(たえ)ず

雙燕帰来檐下閙   雙燕 帰り来たって 檐下に 閙がしく

一春又去太匆匆   一春 又も去(ゆ)く 太(あまり)に匆匆たり





 最初に戻る



































[春日06]
投稿者 常春 

[春日書懷 津波TSUNAMI]

孜孜春午刻   孜々たり 春の午刻

海嘯噬哮窮   海嘯いて 噬哮窮める

千里岸津激   千里 岸津に激し

萬家波浪蒙   万家 波浪蒙る

死生毫末距   死生 毫末の距

緩急至公衷   緩急 至平の衷

忍耐避難庶   忍耐す 避難の庶

毅然倫序充   毅然として 倫序充つ




「噬哮」: 哮噬、たけりほえてかみつく、威力の猛烈なこと
「緩急」: 危急
「至公」: 至公至平



 最初に戻る



































[春日07]
投稿者 道佳 

[春日書懷・震災之命]

産声災刻恵慈充   産声は災刻 恵慈充つ

握手希望凝視瞳   手を握り希望の凝視せる瞳

一朶開花祈死者   一朶開花し 死者に祈る

万民生意活興隆   万民の生意活(よみがえ)り 興隆へ




【大意】
 震災の中で生まれ出る。母はいっぱいの慈愛で抱きしめている。
 しっかりと手を握り、じっと見つめる瞳に希望がある。
 そして、今日津波に残った桜が一枝咲き、亡くなった人を祈るようだ。
 多くの人の復興への気持がよみがえることを願う。


【語意】
「恵慈」: いつくしみめぐむ
「生意」: 万物が成長する力



 最初に戻る



































[春日08]
投稿者 青眼居士 

[春日書懷]

野花胡蝶町畦風   野花 胡蝶 町畦の風、

頭上禽聲摘草童   頭上の禽声 草を摘む童。

萬物生生萌動刻   万物生生 萌動の刻(とき)、

何如海畔禍難空   何如ぞ海畔禍難の空。





 最初に戻る



































[春日09]
投稿者 劉建 

[春日書懷]

芳菲地忽水翻洪,   芳菲の地 忽ち水洪(おお)いに翻り

花落村消瓦礫中。   花落つる村 消えゆ瓦礫の中

見惨浦令流涕涙,   惨浦を見し 涕涙流せしむ

咬龍去必道新通。   咬龍去り 必ず道新たに通ず




「咬龍」: 伝説の洪水を起させる龍。



 最初に戻る



































[春日10]
投稿者 杜正 

[春日書懷]

烈震高濤瓦礫中   列震 高濤 瓦礫ノ中

渇飢凍夜軆疲窮   渇飢 凍夜 軆疲窮マル

週明春色吟情動   週明ケレバ 春色吟情動ク

天帝何図仰蒼穹   天帝 何ゴトカ図ラン 蒼穹ヲ仰グ

 3月11日の震災では、大きな揺れが続き、次に津波が襲ってきて、海辺の町は瓦礫と化しました。
 避難先では、飲むものも食べるものも少なく、また、暖房も少ないため凍えるような一夜を明かし、疲労の極でした。
 しかし、ようやく週が変わると、外は急に春めてきて、この課題を思い出し、詩を作ってみようかとまで思うようになりました。
 震災の次に春と、いったい天は何を考えているのでしょうか?

※ 杜正さんは茨城県土浦市にお住まいです。
 大変な思いをなさったと思いますが、お身体がご無事なことがなによりでした。(桐山人)








 最初に戻る



































[春日11]
投稿者 鮟鱇 

[春日書懷 五絶其一]

滿目櫻雲涌,   目を満たして櫻雲 涌き,

題花依酒功。   花を題とするに酒功に依る。

應求俳句好,   應に俳句の好ろしきを求め,

吟競鳥聲工。   吟じて鳥聲の工(たく)みなると競ふべし。



 最初に戻る



































[春日12]

[春日書懷 五絶其二]

人待櫻雲涌,   人は櫻雲の涌くを待つも,

春來海嘯攻。   春來たりて海嘯攻む。

悲哉新鬼仰,   悲しき哉 新鬼 仰げば,

朧月似天公。   朧月 天公に似る。



 最初に戻る



































[春日13]

[春日書懷 七絶其一]

碧落紅雲舞櫻雪,   碧落の紅雲 櫻の雪を舞はせ,

白頭朱臉受春風。   白頭の朱臉 春風を受く。

賞花信口競鶯囀,   花を賞で口に信(まか)せて鶯の囀りと競ひ,

吟句將誇俳句工。   句を吟じ將に誇らん 俳句の工みなるを。



 最初に戻る



































[春日14]

[春日書懷 七絶其二]

千丈鯨波襲日東,   千丈の鯨波 日東を襲ひ,

萬民血涙洗天公。   萬民の血涙 天公を洗ふ。

山收棺柩浮煙海,   山は棺柩の煙海に浮くを收め,

應恨櫻雲流碧空。   應に恨むべし 櫻雲の碧空に流るるを。



 最初に戻る



































[春日15]
投稿者 鮟鱇 

[春日書懷 五律]

櫻雲河岸涌,   櫻雲 河岸に涌き,

野叟受春風。   野叟 春風を受く。

飯館求俳句,   飯館に俳句を求め,

花間依酒功。   花間に酒功に依る。

飛聲碧天下,   声を飛ばす 碧天の下(もと),

曳杖墨江東。   杖を曳く 墨江の東。

我有推敲癖,   我にあり 推敲の癖,

猶磨數字工。   猶ほ磨く 數字の工。



 最初に戻る



































[春日16]
投稿者 鮟鱇 

[春日書懷 七律]

首都萬衆怕春風,   首都の萬衆怕る 春風を,

放射灰塵從北東。   北東よりの放射灰塵を。

科技百年輕海嘯,   科技 百年 海嘯を軽んじ,

自然一日毀人工。   自然 一日 人工を毀(こぼ)つ。

核能電站無電力,   核能の電站に電力なく,

堆裡水漿流水中。   堆裡の水漿 水中に流る。

河岸櫻雲涌仍舊,   河岸に桜雲涌いて旧に仍り,

飛花如雪舞蒼穹。   飛花 雪のごとくに蒼穹に舞ふ。



 最初に戻る



































[春日17]
投稿者 忍夫 

[春日書懷(一)]

追蝶迷春野   蝶を追ひて 春野に迷ひ

無心忽返童   無心にして 忽ち童に返る

碧天聴鳥語   碧天 鳥語を聴き

淡霞踏花叢   淡霞 花叢を踏む

醉臥青雲志   醉臥 青雲の志

覚醒楊柳風   覚醒 楊柳の風

光陰如矢疾   光陰 矢の如く疾く

白髪俗塵中   白髪 俗塵の中



 大震災以来、連日の不幸な報道には胸が痛みます。被災された方々には申し訳ないと思いつつも、一度きりの人生、この春を謳歌すべきと吟行に出かけてまいりました。東北、東日本の悲惨な状況に比べると関西は同じ日本かと思うほど平和です。無事に日々を過ごせることの幸福、幸運を痛感させれられます。



 最初に戻る



































[春日18]
投稿者 忍夫 

[春日書懷(二)]

三十六峰春靄中   三十六峰 春靄の中

古都千歳太平風   古都 千歳 太平の風

堤桜尽綻如香雪   堤桜 尽く綻んで 香雪の如く

入悦高吟忽返童   悦に入り 高吟 忽ち童に返る



   京都鴨川沿いを散策して作詩しました。



 最初に戻る



































[春日19]
投稿者 禿羊 

[平成辛卯春日書懷]

神州春盛至酸風   神州 春盛りなるに 酸風至り

魍魎狂猖滅北東   魍魎 狂猖して 北東滅す

今日彼天塗炭雪   今日 彼の天 塗炭の雪

窓前蘚上落花紅   窓前 蘚上 落花紅なり







 最初に戻る



































[春日20]
投稿者 風雷山人 

[送春]

隱見逍遙白髪翁   隠見 逍遥 白髪の翁

萬柯搖動既勲風   萬柯 揺動 既に勲風

殘花片片春將去   残花片片 春将に去らん

鳥語喃喃仰碧空   鳥語喃喃 碧空を仰ぐ



 東京は、まだ震度4以上の余震が度々ありますが、それはそれとして、漢詩同好會にと思い、一首作ってみました。

 関東は震災の影響で仕事も激減し、稼働時間にも制限が加えられるなどして、まだまだ首根っこを抑えつけられた状態で暮らしている気分ですが、直接の被害は軽微で、皆元気なので頑張っていきたいと思います。




 最初に戻る



































[春日21]
投稿者 桐山人 

[春日書懷・大地震]

地立天傾眩暈窮   地は立ち 天は傾き 眩暈窮まる

萬餘人影激波中   萬餘の人影 激波の中

街家崩壊化岩礫   街家は崩壊し 岩礫と化し

船馬漂流過樀櫳   船馬は漂流し 樀櫳を過る

千歳安寧如幻夢   千歳の安寧 幻夢の如く

百年災禍更冥朦   百年の災禍 更に冥朦

北邉山野春來晩   北邉の山野 春の來たること晩く

只看老桜花一紅   只だ看る 老桜の花一紅




「地立天傾」: 日本・成島柳北『地震行』の「地忽立天忽傾」より
「樀櫳」: 軒と窓




 最初に戻る



































[民主01]
投稿者 明鳳 

[民主化熱望(其一)]

號民主化喚聲充   民主化を 号(さけ)んで 喚声は 充ち

彈劾獨裁西復東   独裁を 弾劾して 西 復(また) 東

大衆安危腸斷事   大衆の 安危は 腸断の 事

應知慷慨豈無同   応(まさ)に 知るべし 慷慨は 豈(あに) 同じき 無からんや



「西復東」: アフリカ北部一帯
「慷慨」: 憤り歎く


 最初に戻る



































[民主02]
投稿者 明鳳 

[民主化熱望(其二)]

突尼斯國海門東   突尼斯(チュニジア)国は  海門の 東

沿北非洲革命中   北 非洲(アフリカ)に  沿って 革命の 中

腐敗政權威力朽   腐敗の 政権は  威力 朽(おとろ)へ

燎原火勢氾無窮   燎原の 火の 勢い  氾(ひろが)りて 窮まり 無し



「海門」: ジブラタル海峡
「燎原火」: 盛んで防げないさま



 最初に戻る



































[民主03]
投稿者 明鳳 

[民主化熱望(其三)]

情報周知蹶起戍   情報 周知して 蹶起(けっき)の 戍(いくさ)

示威行進喊聲隆   示威 行進の 喊声(かんせい)は 隆し

無端失墜總頭坐   端(はし) 無くも 失墜する 総頭の 坐

埃及未來渾沌中   埃及(エジプト)の 未来は 渾沌の 中




「蹶起」: 決起、奮起
「示威行進」: デモの隊列
「喊聲」: 喚声
「無端」: 思いがけず
「總頭」: ムバラク大統領



 最初に戻る



































[民主04]
投稿者 明鳳 

[民主化熱望(其四)]

利比亞邦砂漠中   利比亜(リビア)の 邦は 砂漠の 中

獨裁統領尚難終   独裁の 統領は 尚 終り 難(がた)く

將瀕危殆續彈壓   将(まさ)に 危殆(きたい)に 瀕するも 弾圧を 続け

偃武行方同所同   偃武(えんぶ)の 行方は 同ずる 所に 同ず




「利比亞邦」: 部族連合の邦
「統領」: ガダフイ大佐
「危殆」: 非常に危ないこと
「偃武」: 武器を伏せ収め用いないこと、



 最初に戻る



































[民主05]
投稿者 明鳳 

[民主化熱望(其五)]

非洲北部抗爭忽   非洲(アフリカ)の 北部は 抗争 忽(にわか)に

彈劾獨裁西復東   独裁を 弾劾して 西 復(また) 東

以示威屯催退陣   示威する 屯(あつまり)を 以て 退陣を 催(うなが)し

號民主化決雌雄   民主化を 号(さけ)んで 雌雄を 決す

突尼斯國政權變   突尼斯(チュニジア) 国は 政権 変わり

埃及頭魁失脚終   埃及(エジプト)の 頭魁は 失脚して 終り

利比亞邦餘敵愾   利比亜(リビア) 邦は 敵愾(てきがい)を 余す

素馨革命轉連戍   素馨(ジャスミン)革命は転(うたた)戍(いくさ)を 連ぬ




「非洲北部」: 突尼斯・利比亜・埃及一帯
「西復東」: チュニジアからエジプトへ
「示威屯」: デモ行進の集団
「頭魁」: ムバラク大統領
「敵愾」: 敵に対する憤り
「素馨」: 茉莉、ジャスミン



 最初に戻る



































[民主06]
投稿者 常春 

[民主化熱望]

民主聲澎湃   民主の声 澎湃

示威男女雄   示威の男女 雄たり

積年心鬱屈   積年 心鬱屈し

今日意沖融   今日 意沖融たり

守舊疲奔命   守旧 奔命に疲れ

革新催整風   革新 整風を催す

覺醒群衆侃   覚醒せる群衆 侃し

領導莫爭功   領導 功を争う莫れ





 最初に戻る



































[民主07]
投稿者 Y.T 

[因特網催民主化(インターネット民主化を催す)]

非州政変獲成功   非州の政変 成功を獲(かち)え

報道瞬時諸国通   報道 瞬時にして 諸国に通ず

改革狂濤不知止   改革の狂濤 止(とど)まるを知らず

四隣吹起自由風   四隣 吹き起こる 自由の風



「非州」: アフリカ



 最初に戻る



































[民主08]
投稿者 薫染 

[民主化熱望]

權力獨裁諸事窮   権力独裁し 諸事窮まり

潛行深慮策環攻   潛行する深慮 環攻を策す

地球先古和平里   地球は先古 和平の里なれば

堯舜徳行圖大同   堯舜の徳行 大同を圖らん





「潜行」: 世間から隠れて行動する
「環攻」: 取り囲んで攻める
「先古」: 太古
「大同」: 世襲と私有制がなく、優れた人材が用いられる。人の心は和らぎ、平和である世界


<解説>
権力のままに振舞うことが、民主化を阻んでいると思います。



 最初に戻る



































[民主09]
投稿者 謝斧 

[民主化熱望]

兵戈不義縦侵攻   兵戈不義にして縦に侵攻し

衆口徒瘖悩數窮   衆口徒にもだして 数窮に悩む

国破帝都焼土惨   国破れて帝都 焼土惨たり

家亡郷里索居空   家亡びて郷里 索居空し

久希民主仁心遍   久しく民主を希いては 仁心遍く

則重人權志気豐   即ちは人権を重んじて 志気豊なり

憂慮鄰邦妨言論   憂慮す 鄰邦言論を妨げて

歐州妖怪竟何功   欧州の妖怪 竟みに何の功ぞ




「妨」は仄用
「数窮」: 理論が行き詰まる



 最初に戻る



































[民主10]
投稿者 点水 

[民主化熱望]

覇者古來天下雄   覇者は古来 天下の雄

國人要望献言空   国人の要望も献言 空し

獨裁大道惟邪道   独裁の大道 惟れ 邪道

民主微風正好道   民主の微風 正に 好道




覇者のもとでは、庶民の声はなかなか通じないのが悩みであります。



 最初に戻る



































[民主]
投稿者 桐山人 

[民主化熱望]

野火元燃一草中   野火は元一草の中より燃え

燎原焦地奔西東   燎原 焦地 西東を奔る

覇君壓政強権久   覇君の壓政 強権久しければ

萬里吹來民主風   萬里吹き來たらん 民主の風





 最初に戻る