[1] 宮前 明鳳 「百川朝海」 七言絶句
[2] 宮前 明鳳 「東瀛嚴冬漁歌」 七言律詩
[3] 宮前 明鳳 「日本海玄冬漁歌」 七言絶句
[4] 井古綆 「百川朝海」 七言律詩
[5] 鮟 鱇 「百川朝海」 五言絶句
[6] 鮟 鱇 「百川朝海」 七言絶句
[7] 鮟 鱇 「百川朝海」 七言絶句
[8] 鮟 鱇 「百川朝海」 五言律詩
[9] 鮟 鱇 「百川朝海」 七言律詩
[10] 兼 山 「百川朝海」 七言絶句
[11] 道 佳 「百川朝海」 七言絶句
[12] 博 生 「想経済至上」 七言絶句
[13] 登 龍 「百川朝海」 七言絶句
[14] 謝 斧 「百川朝海」 七言律詩
[15] 謝 斧 「百川朝海 絶句一」 七言絶句
[16] 謝 斧 「百川朝海 絶句二」 七言絶句
[17] 謝 斧 「百川朝海 絶句三」 七言絶句
[18] Y.T 「老残有感」 七言絶句
[19] 深 渓 「百川朝海」 七言絶句
[20] 庵 仙 「百川朝海」 七言絶句
[21] 庵 仙 「百川朝海」 七言絶句
[22] 観 水 「百川朝海:詠世界漢詩同好會」 七言絶句
[23] 井古綆 「百川朝海」 七言律詩
[24] 点 水 「百川朝海」 七言絶句
[25] 香 露 「天上水」 五言絶句
[26] 常 春 「百川朝海」 七言絶句
[27] 嗣 朗 「百川朝海」 七言絶句
[28] 桐山人 「百川朝海」 七言絶句
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[百川朝海]
自千仞壑遶山河 千仞(せんじん)の壑(たに)より、山河を遶(めぐ)り
萬里流程緩急過 万里の流程、緩急に過ぐ
相互補完森與海 相互に補完するは、森と海と
搖籃濤浪育魚和 揺り籃の涛浪は、魚を育んで和む
陸地の森は、海の恋人と言われるが如く、水の循環は、生態系と環境保全にとって、最も大事な自然の摂理である。
「書経」の昔から、「百川海に朝す、」と謂う言辞が有ったこと、心すべき「お題」であった。
註)
「千仞壑」:千尋の谷、
「搖籃」:揺りかご、
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[2]
投稿者 宮前明鳳
[東瀛嚴冬漁歌]
百川朝海養魚和 百川海に朝し、魚を養ひて和し
鰤起雷轟漁獲多 鰤(ぶり)起しの雷轟けば、漁獲多し
凛冽朔風濤捲雪 凛冽(りんれつ)たる朔風に、涛(なみ)は雪を捲き
嚴冬氣象湧寒波 厳冬の気象は、寒波を湧かす
富山湾から能登半島に至る厳冬の日本海は、鰤(ぶり)の「定置網漁」で忙しい季節である。この海の幸も「百川朝海」の賜であり、この厳冬の季節に「鰤起しの雷」が、豊漁の兆(きざし)である。
註)
「東瀛」:東の海、即ち、日本のこと、
「凛冽」:寒気の厳しいさま、
「巖冬氣象」:西高東低の冬型の気圧配置
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[3]
投稿者 宮前明鳳
[日本海玄冬漁歌]
百川朝海育魚和 百川海に朝して、魚を育んで和すも
凍季荒天可奈何 凍季の荒天、奈何(いかん)すべきや
南下朔風濤捲雪 南下する朔風に、涛(なみ)は雪を捲き
西氣壓颶呻軻 西高の気圧に、颶(つむじかぜ)は軻(か)を呻(うなら)す
東低前線累舂汐 東低の前線は、累(しき)りに汐を舂(うすづ)き
北溟飛廉烈弄渦 北溟の飛廉(ひれん)は、烈しく渦を弄(ろう)す
鰤起雷鳴漁獲惠 鰤(ぶり)起(おこ)しの雷鳴は、漁獲の恵み
玄冬網上湧寒波 玄冬の網上げは、寒波を湧かす
オドロオドロした雷鳴も、北陸の漁師には「鰤起しの雷」として、天与の福音である。「あえの風」と共に出漁した暁には、厳冬のしばれる海も定置網を引上げる掛け声と共に、海辺は豊漁で湧き立つのである。
註)
「凍季」:しばれる冬の季節、
「朔風」:北風、
「軻」:(車が)きしるさま、
「北溟」:北方の大海、
「飛廉」:風の神、
「網上」:定置網の巻揚げ、
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[4]
投稿者 井古綆
[百川朝海]
百川朝海亦誰遮 百川朝海 亦誰か遮らん
自古文明倚此河 古より文明は 此の河に倚る
曾滿清流巨魚溢 曾て清流に満ちて 巨魚溢れ
今盈濁浪毒氛渦 今は濁浪に盈ちて 毒氛渦まく
新汚大氣貪安逸 新たに大気を汚して 安逸を貪り
更解氷山奈看過 更に氷山を解かして 看過するを奈んせん
閑却焦眉温暖化 焦眉の温暖化を 閑却して
當途曠日語平和 当途曠日 平和を語る
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[5]
投稿者 鮟鱇
[百川朝海 五絶]
百川朝一海, 百川 一海に
尾閭泄之多。 尾閭 之を
傾酒飛觴者, 酒を傾け
頻登厠醉歌。 頻に登りて
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[6]
投稿者 鮟鱇
[百川朝海 七絶]
百川朝海滿蒼波, 百川 海に
尾閭泄之噴絳河。 尾閭 之を
星夜依窗思宇宙, 星夜 窓に依りて宇宙を思ひ,
欲聽大理仰天過。 大理を聴かんと欲して天を仰いで過ごす。
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[7]
投稿者 鮟鱇
[百川朝海 七絶]
百川歸海盈清浪, 百川 海に帰りて清浪盈ち,
萬衆朝王唱頌歌。 万衆 王に朝して頌歌を唱う。
昔者明君布仁政, 昔は明君 仁政を
如今碩鼠廩倉多。
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[8]
投稿者 鮟鱇
[百川朝海 五律]
老骨猶延壽, 老骨なほ寿を延ばし,
杯中歳月過。 杯中に歳月過ぐ。
百川朝北海, 百川 北海に
一醉夢南柯。 一醉 南柯に夢みる。
尾閭噴清酒, 尾閭は清酒を噴き,
頭霜降絳河。 頭霜は絳河より降る。
凌寒思宇宙, 寒を凌いで宇宙を思ひ,
懸想半宵多。 想を懸けること半宵に多し。
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[9]
投稿者 鮟鱇
[百川朝海 七律]
野叟生涯夢裡過, 野叟の生涯 夢裡に過ぎ,
頻傾玉盞友詩魔。 頻に玉盞を傾けて詩魔を友とす。
百川朝海歸天理, 百川 海に
萬衆游魂喜醉歌。 万衆 魂を遊ばせて醉歌を喜ぶ。
尾閭古来噴緑酒, 尾閭は古来 緑酒を噴き,
頭霜今夜降銀河。 頭霜は今夜 銀河より降る。
暫乘酣興放吟處, 暫く酣興に乗って放吟するところ,
不顧句中聲病多。 句中に声病の多きを顧みず。
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[10]
投稿者 兼山
[百川朝海]
甲論乙駁異尤多 甲論 乙駁 異 尤も多し
志不必同難奈何 志 必ずしも同じからず 奈何ともし難し
爲貴以和賢聖訓 和を以って 貴と爲す 賢聖の訓
百川朝海與滄波 百川 海に朝し 滄波を與にす
「賢聖訓」:聖徳太子の17条憲法
自らの手でぶち壊したままの与党と無定見に反対するだけの野党とでは、所詮、健全な国政運営は無理なのであろうか。衆参の「捩れ国会」に於ける与野党の論議には、聖徳太子の「和の精神」に基いた建設的な討議が望まれる。「百川朝海」、総ての川は大海に流れ去り、滄海の波浪を共有する事になるのである。
<解説>
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[11]
投稿者 道佳
[百川朝海]
萌動子年皆頌歌 萌動の子年皆頌歌す
求心幸慶世人多 幸慶を求心す世人多し
熱誠民意融氷雪 熱誠の民意氷雪を融し
上善水流充大河 上善の水流大河を充たす
【大意】
『漢書』によると「子」は「孳」(し:「ふえる」の意味)で、新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表しているとされる。
こうした新しい生命が萌え出る年・子年を迎え、皆が祝い、誉め讃えている。
それは幸せを求める人々の声である。こうした激しい真心がこもった民意は、どんな氷雪をも融かすであろう。
そして、「上善は水の若し、水は善く万物を利して、しかも争わず」(老子)と言われるように、やがて最高の善は、水のごとく大河となり万物を潤すように、皆の願いに応える命が大切にされる平穏な世になるだろう。
本当に一人一人の命が大切にされる世の中を願わざるをえない中で、新年を迎え作詩しました。
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[12]
投稿者 博生
[想経済至上]
地球経済急膨渦 地球経済 急膨の渦
無道競奔如此何 無道競奔 此れ如何せん
世上時流偏趣利 世上の時流 偏に利に趣く
百川朝海感滋多 百川朝海の感 ますます多し
富を求めて経済至上
道義頽廃の世の中
滔々として利の海に向かう
その跡に残るのは何だろう。
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[13]
投稿者 登龍
[百川朝海]
滔滔溪韻潤田禾 滔滔たる溪韻田禾を潤す、
温暖滄浪更奈何 温暖滄浪更に奈何せん。
彩季百川生盛世 季を彩る百川盛世を生じ、
茫茫向海映山河 茫茫として海に向かい山河を映ず。
流れ行く谷川の響き、豊かな稲を潤し、
温暖化の影響を受けて行くであろう蒼く澄んだ水の色更にどうしたらよいであろうか。
四季を彩る沢山の川は太平の世を生じ、
広々として果てしない海に向かい山河を映ず。
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[14]
投稿者 謝斧
[百川朝海]
百川学海竟如何 百川海に学びて 竟に如何
控地掀天疊躍波 地を控き天を掀げて 躍波疊む
激激崩山化龍去 激激として山を崩して 龍と化して去逝り
油油穿野瀉湾和 油油野を穿ちて 湾に瀉ぎて和す
渚温戢翼狎鴎浴 渚温かく翼を戢めて 狎鴎浴し
潮靜掛帆賈船過 潮靜かに帆を掛けて 賈船過ぐ
勿怪馮夷望洋嘆 怪しむ勿れ馮夷の 洋を望みて嘆ずるを
E漫積水感懷多 E漫たる積水に 感懷多し
「控地」:地に叩きつける
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[15]
投稿者 謝斧
[百川朝海 絶句其一]
百川斗折似龍蛇 百川斗折して龍蛇の似く
両涘渚涯朝碧波 両涘渚涯に碧波朝ぐ
滾滾衆流成積水 滾滾たる衆流は積水成り
若爲魯叟嘆嗟多 若爲ぞ魯叟が嘆嗟の多きを
[大意]
百川学海則動而不息果成積水 可有如此
魯中孔夫子区区嗟逝川意如何
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[16]
投稿者 謝斧
[百川朝海 絶句其二]
奔流決決激厳阿 奔流決決 厳阿を激し
更瀉滄溟水勢和 更に滄溟に瀉ぎて 水勢和す
処士濯纓将濯足 処士纓を濯いしや将た足を濯いしや
併呑清濁豈排他 清濁併せ呑んで豈他を排せんや
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[17]
投稿者 謝斧
[百川朝海 絶句其三]
渺茫烟海怒潮和 渺茫たる烟海に 怒潮和らぎ
當眼濃藍漫浩歌 眼に當いし濃藍に 漫に浩歌す
不似丘陵頑不動 似ず丘陵の 頑なに動かざるを
逝川拍岸瀉平波 逝川は岸を拍って 平波瀉ぐ
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[18]
投稿者 Y.T
[老残有感]
七十餘年夢裡過 七十余年 夢裡に過ぎ
至今猶患蹇難多 今に至って 猶 患(うれ)う 蹇難の多きを
百川流自欲歸海 百川 流れて自ずと 海に帰さんと欲す
懐我殘生竟若何 懐ふ 我が残生 竟に若何(いかん)
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[19]
投稿者 深渓
[百川朝海]
生露深山成大河 深山に露を生じて 大河を成し
漁樵農業作嘉禾 漁樵 農業 嘉禾を作す
百川天恵万民澤 百川 天恵 万民澤し
朝尽復還興海波 朝に尽きて 復た還らんとして 海波を興す
〇深山の露一滴が集まり川となり。水村では魚を取り木こりをしたり、また、農業では良い稲が稔り、多くの川は天の恵みで人々が潤い、あしたには、流れは海に、また、雨になり山に帰ろうとして風波を起こす。天機の巧妙さを感じるのである。
句中百川朝海の四字を用ふ。
課題の「百川朝海」をどのように表現するか悩みました。が、川の恵を羅列しただけで、正月酒が未だ醒めやらぬ感です。
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[20]
投稿者 庵仙
[百川朝海]
吟詠従師声韻和 吟詠 師の声韻に従い 和すべし、
賦詩学古仄平磨 賦詩 古の仄平に学び 磨くべし。
心魂爽究先人臆 心魂爽やかに 先人の臆を究めれば、
高唱滔滔座興歌 高唱 滔滔 座興の歌。
吟詠は師匠の声韻に従って声を出し合わせなさい。
賦詩は古人の平仄に学んで詩の作り方を磨きなさい。
心の奥底を爽やかにして、先人の心の内と対座すれば、
ついには座興のときでも、声高らかに滔滔たる歌声であろう。
《コメント》
漢詩を作ったり、詩吟をしたりするときも師匠や先人に謙虚な気持で学べば、いつの間にか人前でも臆せずに発揮できるであろうと思う。それはまさに「百川朝海」を言うのかも知れない。
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[21]
投稿者 庵仙
[百川朝海]
作詩法則習師哥 詩を作るには 則に法り 師哥(しか)に習うべし
学読先人秀句多 先人の秀句を読み 多くを学ぶべし。
只管拾刪毎鍛錬 只管(ひたすら)拾刪(しゅうさん)して 毎に鍛錬すれば、
会君得信詠良歌 会(かなら)ず君は 信を得て 良歌を詠ぜん。
《意味》
詩を作るには約束を守り師匠や先輩を手本としなさい。
また先人の秀句を読んで、その中から多くを学びなさい。
そのようにしてひたすら、言葉を拾ったり刪ったりして、いつも鍛錬すれば、
間違いなく君は自信を得て、良い詩を詠ずることができるでしょう。
「師哥」:師匠や先輩。師は教師や師匠、哥は兄や目上の人。
「只管」:ただ一筋に。一途に。
「拾刪」:拾ったり、削ったり。
《コメント》
詩を作ることに焦点を当て鍛錬することの大切さを述べたもの。実際に本を読むと、ある本には「多読多講多作多解」という言葉に出あった。
つまり、漢詩を作るには、
多読=古人の作をたくさん読みなさい。
多講=先人の話をよく聞きなさい。
多作=とにかくたくさんの漢詩を作りなさい。
多解=作った作品を更に再度見直しなさい。
この四つを守れば、必ず漢詩を作ることができるようになると言うことです。
私の場合はまだまだですが、この言葉を大切にして詩を作っております。
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[22]
投稿者 観水
[百川朝海:詠世界漢詩同好會]
臺中韓日雅人多 台中韓日 雅人多し
魚雁東西自琢磨 魚雁 東西して 自ら琢磨
世界漢詩同好會 世界漢詩同好会
行吟句句忘時過 句句 行吟すれば 時の過ぐるを忘る
「百川朝海」……「全ての川は海に集まる」ということですので、少し無理があるかもしれませんが、「地域は違えど目指すものは同じ」と引っ張ってきまして、この世界漢詩同好會を詠んでみました。
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[23]
投稿者 井古綆
[百川朝海]
百川朝海始山阿 百川朝海 山阿に始まり
沃野豊田潤澤過 沃野 豊田 潤沢して過ぐ
春水滔滔送芳片 春水滔々 芳片を送り
秋江灔灔泛嫦娥 秋江灔々 嫦娥を泛ぶ
黄雲景喚収蔵喜 黄雲の景は 収蔵の喜びを喚び
白帝恩連撃壌歌 白帝の恩は 撃壌の歌に連なる
各國清流成澱濁 各国の清流は 澱濁と成り
焦眉急務奈之何 焦眉の急務 之を奈何せん
「潤沢」: 恩恵を施す
「黄雲」: 米や麦の実ったさま
「白帝」: 秋の神
「成澱濁」: 文明の発達によって
五句六句は流水対です。
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[24]
投稿者 点水
[百川朝海]
當今世上少兵戈 当今世上 兵戈少なくも
恐怖行爲依舊多 恐怖(テロ)行為 依旧 多し
平穏生涯難確保 平穏な生涯 確保しがたし
所望唯一萬人和 所望すは唯一 万人の和
この頃 世界の戦争は減少したように思いますが、恐怖(テロ)は減りません。そのため、生命の危険は決して減っていません。
万人が平和を望んでいるのに。丁度 川が海に向かって流れるように。
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[25]
投稿者 香露
[天上水]
近聞千早水 近くに聞く千早水
遠望接銀河 遠望す銀河に接するを
海萃九州水 海九州の水を萃む
九天水集何 九天の水の集ふは何くぞ
千早川の水音を近くに聞き、遥か彼方で銀河に接するのを眺める。そう言えば、天下の水は海に集まるが、天上の水が集まるのは何処なのだろうか。
家の近くを流れる千早川(大阪府南東部に源を発する、大和川の支流の支流)という川の彼方に天の川が縦向きに沈んでいくのを見たことを思い出して詠みました。
天上の水と天下の水は合流しているように見えますが、天上の水は天下の水とは別のところに注ぎます。それは一体何処なのでしょうか。
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[26]
投稿者 常春
[百川朝海]
百川朝海自沖和 百川海に朝まり自ら沖和す
萬國倶天有道科 万国天を倶にすれども道に科(くぼみ)有り
公正機微欲難滿 公正の機微欲満たし難し
地球温暖奈其何 地球の温暖其れ奈何せん
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[27]
投稿者 嗣朗
[百川朝海]
碧江十里幾山河 碧江十里 幾山河
散入溪嵐変幻多 散じて渓嵐入れば変幻多し
終返百川歸大海 終に返して百川は大海に帰す
是當自然照奔波 是まさに自然奔波を照らすべし。
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[28]
投稿者 桐山人
[百川朝海]
雁門橋下曉霜坡 雁門橋下 曉霜の坡
曲水痩流凝凍波 曲水痩流 凍波を凝す
漠漠雪雲陰帯佩 漠漠たる雪雲は帯佩を陰らせ
茶梅一脈落紅河 茶梅 一脈 落紅の河
「帯佩」: 小川が集まり、山を巡ること
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