[1] 鮟鱇 「祈願平和共存」 七言律詩
[2] 謝斧 「祈願平和共存」 七言律詩
[3] 藤原崎陽 「祈願平和共存」 七言律詩
[4] 登龍 「祈願平和共存」 七言絶句
[5] Y.T 「祈願平和共存」 七言絶句
[6] 長岡瀬風 「祈願平和共存」 七言律詩
[7] 西克 「祈願平和共存」 七言絶句
[8] 岡田嘉崇 「祈願平和共存」 七言律詩
[9] 点水 「祈願平和共存」 七言絶句
[10] ニャース 「祈願平和共存」 五言絶句
[11] KITA 「祈願平和共存」 七言絶句
[12] 禿羊 「嘆中東戦乱」 七言絶句
[13] 逸爾散士 「祈願平和共存」 七言絶句
[14] 桐山人 「祈願平和共存」 七言絶句
[15] 深渓 「祈願平和共存」 七言古詩
※絶句・律詩以外の形式は交流詩には入れず、一般投稿としていますので、ご注意下さい。
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[祈願平和共存]
降将怨霊囚宰相, 降将の怨霊 宰相を
井蛙妄語惑東西。
鬼神不喜和平好, 鬼神 和平の
老骨空思彼我斉。 老骨 空しく思う
人有風情求韻事, 人に
詩無国境信霊犀。 詩に国境なくして霊犀を信ず。
千年交誼臨危殆, 千年の
一介吟唇似午鶏? 一介の吟唇
<解説>
降将:敗軍の将。
韻事:風流なこと。ここでは作詩。
靈犀:この犀の角には中心に穴があり両方が相通じているといわれ、二人の意志知らず知らずに通じ合うことにたとえる。
井蛙:井のなかのかわず。ここではアジアの民情を知らない日本人。
一介:人ひとり
午鷄?:鶏は払暁に鳴くのが相場。午鷄は時宜に遅れて鳴く鶏。平和憲法の護持を願うは時代遅れか。
この詩は投稿時には、七言排律としていただきました。同好会では、絶句・律詩を基本としています。鮟鱇さんのお手紙に、「律詩として読みたい時は三句目から」とありましたので、主宰の判断で三句目から掲載しました。
以下は、省かせていただいた二句です。排律として読むことを希望される方は、詩の初めにこの二句を添えて下さい。(主宰・桐山人)
黄肌黒髪同文久, 黄肌 黒髪 文を同じくして久しくも,
青史朱書刪咎凄。 青史 朱書
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[2]
投稿者 謝斧
[祈願平和共存]
劫餘遭虐苦黔黎 劫餘虐に遭って 黔黎苦しみ
賣剣買牛庸輓犂 剣を賣り牛を買って 犂を輓いて庸く
憔悴同胞心易降 憔悴の同胞 心り降く易
憂虞殊域意多睽 憂虞の殊域 意多くは
幾重謝罪時艱険 幾か謝罪を重るも 時艱険しく
徒尽交情世論迷 徒に交情を尽すも 世論迷う
嫌見昨今頻暴戻 嫌い見る昨今 暴戻頻りなるも
希求友好萬民齊 友好を希求するは 萬民齊し
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[3]
投稿者 藤原崎陽
[祈願平和共存]
城下成盟甚惨悽 城下盟成って 甚だ惨悽
寒飢疲悴苦黔黎 寒飢疲悴して 黔黎苦む
昔殃嘗胆民情戒 昔殃に胆を嘗めて 民情戒め
時患凝羹国是迷 時患 羹に凝て 国是迷う
殊域会談開濟険 殊域会談 開濟険しく
中東擾乱折衝締 中東擾乱 折衝締ぶ
同盟友邦対難局 同盟友邦 難局に対す
渇望平和祈念斉 平和を渇望して 祈念すること斉し
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[4]
投稿者 登龍
[祈願平和共存]
蒼氓劫數路岐迷 蒼氓劫數にして路岐に迷ひ
無限爭心却慘悽 限り無き爭心却って慘悽なり
内外騒然難耐歎 内外騒然歎きに耐へ難く
和平偏祷浄塵泥 和平偏に祷りて塵泥を浄めん
<解説>
もろもろの民は悪運命に如何したら良いかわからず
限りなく勝とうとする心の争いに却って悲しむ
内外は騒々しく歎きに耐え難く
平和を一途に祈り世俗の汚れを清めたい
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[5]
投稿者 Y.T
[祈願平和共存]
雙樓九月砕成泥 雙樓 九月 砕けて泥と成り
伊国弊民前路迷 伊国の弊民 前路に迷う
何時四海爲兄弟 何れの時にか 四海 兄弟と爲り
放擲干戈與手攜 干戈を放擲して 與に手を攜えん
」読下しは ”
<解説>
語釈:
「雙樓」:世界貿易センターツィンビルの意。
「伊国」:イラク(Iraq)の意。
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[6]
投稿者 長岡瀬風
[祈願平和共存]
中東喪乱恐長迷 中東喪乱 長迷を恐れ
興復遅遅気惨悽 興復遅遅として 気惨悽
民庶朝飢家財尽 民庶朝に飢え 家財尽き
児童暁出一銭齎 児童暁に出でて 一銭齎らす
廟堂派閥何時畢 廟堂の派閥 何時にか畢らん
信教分流今可携 信教の分流 今携う可し
四海弟兄揮健筆 四海弟兄 健筆を揮い
和平促未念吾棲 和平促して未だ吾棲を念わず
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[7]
投稿者 西克
[祈願平和共存]
参拝紛然使国迷 参拝紛然として国をして迷しむ。
鎮魂社殿夕陽低 鎮魂の社殿に夕陽低し。
何難得共存平和 何ぞ得ること難き共存の平和
緑樹蕭蕭杜宇啼 緑樹蕭々として杜宇啼く。
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[8]
投稿者 岡田嘉崇
[祈願平和共存]
地球環境易愁悽 地球環境 愁悽し易く
温暖彌空払莫齎 温暖彌空 払うて齎す莫れ
千里山巒瓊樹茂 千里山巒 瓊樹茂り
四望田畝瑞禾低 四望田畝 嘉禾低れる
開懐弘話人宜笑 懐を開き話を弘めて人宜しく笑い
罷嫉前和國可齊 嫉むを罷め和を前めて 國齊う可し
垂裕後昆交誼厚 裕を後昆に垂て 交誼を厚くし
須匡時務治東西 須らく時務を匡て東西を治めん
●「環境」: 環境作堡砦 (余闕伝 元史)
●「垂裕後昆」: 手本となるべき法則を後生に残す 以義制事 以礼制心 垂裕後昆 (仲兀+虫之誥 書)
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[9]
投稿者 点水
[祈願平和共存]
世紀紛争真惨悽 世紀の紛争 真に惨悽
掃清過悪尚難題 過悪を掃清 尚ほ 難題
幸哉交易交流盛 幸いなるかな 交易交流盛ん
今後共存彌可稽 今後の共存 いよいよ稽へるべし
<解説>
世紀に及ぶような紛争は真に凄惨でした。そこでの過悪(あやまち)を掃清するには今なお難題を残しています。現状、交易や交流は盛んなのが幸いです。そこで、この時、今後の共存のために何をすべきか、しっかりと稽へえる時と思います。そうしてこそ、平和共存を祈願できるでしょう。
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[10]
投稿者 ニャース
[祈願平和共存]
血涙流多少 血涙流れること多少、
路頭百姓迷 路頭に 百姓は迷う。
往時人已老 往時の人は已に老い、
欲語白頭低 語らんと欲すれば白頭低く。
<解説>
戦前生まれの父ももう70半ば。
戦争を体験した人の高年齢化はますます進んでいます。
われわれが、いかに風化させないかが 今後の平和共存の鍵ですが、本当に責任が重いですね。
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[11]
投稿者 KITA
[祈願平和共存]
相對求和手未攜 相対し和を求むも 手未だ攜(たずさ)えず
再三盡意路岐迷 再三意を尽くすも 路岐に迷う
仰裁計決閑纔在 裁を仰ぎ決を計る 閑纔(わずか)に在り
勸託全權避鼓鼙 全権を託し 鼓鼙(こへい)を避くを勧む
<解説>
最近近隣諸国との関係がぎくしゃくして、その解決の見透しもたっていないが、平和で仲良くする道はまだ残されている。
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[12]
投稿者 禿羊
[嘆中東戦乱]
楽土何為蹂馬蹄 楽土 何為ぞ 馬蹄の蹂せられ
硝煙満地哭凄凄 硝煙地に満ちて 哭 凄凄たる
横戮無辜称義戦 無辜を横戮して 義戦と称す
天公説愛憮黔黎 天公 愛を説いて 黔黎を
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[13]
投稿者 逸爾散士
[祈願平和共存]
祈願昇平倫類斉
侵攻内戦遍東西
何時人智悟愚謬
宇内止兵安庶黎
<解説>
東アジア諸国の平和共存とは少し違うけれど・・・。
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[14]
投稿者 桐山
[祈願平和共存]
千山百水隔東西 千山百水 東西を隔つも
万古悠悠詩韻斉 万古悠悠 詩韻斉し
猶有陰風吹碧岸 猶ほ 陰風の有りて 碧岸を吹くも
蒸民只聴午時鶏 蒸民 只だ聴く 午時の鶏
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[15]
投稿者 深渓
[祈願平和共存(古詩)]
劫後五紀泰平黎 劫後 五紀 泰平の黎
安穏希求萬國斉 安穏を希求するは 萬國斉しく
領海紛争各邦意 領海紛争 各邦の意い
利害得失隔雲泥 利害得失 雲泥と隔たる
日韓中台千古稽 日韓 中台 千古を稽るに
使節往来封冊提 使節の往来 封冊提げて
王維晁監學交誼 王維晁監の 交誼に學び
過去捨蟠同手締 過去の蟠を捨てて 同に手を締ばん
●「劫後」:戦後。 ●「五紀」:六十年。 ●「黎」:たみぐさ、人民、庶民。 ●「各邦意」:日韓中台の思い。
●「稽」:考える。 ●「王維晁監」:唐朝に仕えた王維と晁監(阿倍仲麻呂)
<解説>
この詩は近体詩ではありませんので一般投稿に該当しますが、「祈願平和共存」のお気持ちを伝えるために、掲載しました。(主宰・桐山人)
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