2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第121作は桐山堂半田の 聲希 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-121

  新年口號        

酷暑雖殘秋色鮮   酷暑残ると雖も 秋色鮮やかなり

赤楓黃葉艷姿連   赤楓 黄葉 艶姿連なる

如今生路迎豐熟   如今 生路 豊熟を迎へ

心泰身康又一年   心泰(ゆた)かに 身康くして 又一年

          (下平声「一先」の押韻)


<解説>

 昨年は夏は気象が異常だったが、秋は見事だった。  赤い楓や黄色い樹木による艶やかな景色が美しく連なっていた。  私は高齢なので植物に例えれば丁度紅葉の時期なのだ。  ならば今年も心泰に健康に留意し、また一年頑張ってみよう。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第122作は桐山堂半田の 聲希 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-122

  新年偶成(一)        

齡高老大八旬中   齢高じて既に到る 八旬中(なか)ばなり

電子文明雖利世   電子 世を利すると雖も

發展文明世情變   発展せし文明 世情を変ふ

人心相隔苦衰翁   人心 相隔て 衰翁を苦しむ

          (上平声「一東」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第123作は桐山堂半田の 聲希 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-123

  新年偶成(二)        

日落日昇年月奔   日落ち日昇り 年月奔る

人間競逐壞乾坤   人間 競逐し 乾坤を壊す

近來利己滔滔態   近来 利己 滔滔の態

互助相扶千古原   互ひに助け相扶く 千古の原(もと)

          (上平声「十三元」の押韻)


<解説>

  陽が落ち陽が昇り歳月は奔る   人の世では互いに競い合うことで地球環境も変えてしまっている。   怖いのは近年、利己主義がはびこっていることで   お互いに助け合い共に生きていく事が人の神髄であることを夢忘れることなかれ

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第124作は桐山堂半田の 今江 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-124

  新年        

笑語迎年老更新   笑語 年を迎へ 老いて更に新た

惠風高舞日昇辰   恵風 高く舞ひ 日昇る辰(とき)

熱田草薙寶刀社   熱田 草薙ぎ 宝刀の社

阿女誘吾倶喜春   阿女 吾を誘ひて 倶に春を喜ぶ

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第125作は桐山堂刈谷の 芳親 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-125

  喜壽正旦        

吉松竹峙C晨   吉祥 松竹 清晨に峙つ

輕雪梅枝粧白銀   軽雪 梅枝 白銀を粧ふ

里巷三元佳氣遍   里巷 三元 佳気遍し

方迎福壽一天新   方に迎ふ 福寿 一天新たなり

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第126作は桐山堂刈谷の 芳親 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-126

  立春郊外        

吹面江風春意生   面を吹く江風 春意生ず

飛來飛去水禽聲   飛来 飛去 水禽の声

荷鋤老圃事南畝   鋤を荷ふ老圃 南畝に事とす

緩歩堤塘嫩草萌   緩歩 堤塘 嫩草萌す

          (下平声「八庚」の押韻)


<解説>

 刈谷市郊外の立春の頃の風景を想い浮かべながら創りました。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第127作は桐山堂刈谷の 鉃山 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-127

  元朝立志        

佳詠難成獨愴~   佳詠成し難く 独り神を愴ましむ

近來漸老苦衰身   近来 漸く老い 衰身を苦しむ

今天迎歳心機改   今天 歳を迎へ 心機改まる

萬象吉還遇春   万象 吉祥 還た春に遇ふ

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第128作は桐山堂刈谷の 鉃山 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-128

  丙午年頭作        

萬象吉天下春   万象 吉祥 天下の春

東風暖處賀佳辰   東風 暖かき処 佳辰を賀す

年年不怠元朝課   例年 怠らず 元朝の課

祈願平和試筆眞   平和を祈願して 試筆真なり

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第129作は桐山堂刈谷の 聖陽 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-129

  太平春        

開壽宴等松椿   祥を開く寿宴 松椿に等し

遙望南山瑞氣新   遥望する南山 瑞気新たなり

百事頌樽才倚コ   百事 頌樽 才は徳に倚る

皇仙鶴太平春   青皇 仙鶴 太平の春

          (上平声「十一真」の押韻)


<解説>

 お正月に長寿を祝い、歳を重ねる事を喜び、太平の春を祈る思いです。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第130作は桐山堂刈谷の 聖陽 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-130

  獨夜立春        

如雪梅花一樹明   雪の如き 梅花 一樹明し

軒風已聽立春聲   軒風 已に聴く 立春の声

搖搖楊柳窗前月   揺揺たる楊柳 窓前の月

肅肅燈獨夜情   粛粛たる青灯 独夜の情

          (下平声「八庚」の押韻)


<解説>

 立春の夜の独りの時の流れを思って作りました。
 音や光を入れての表現を試みました。


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第131作は桐山堂刈谷の 汀華 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-131

  新年書懷        

瑞氣韶光報令辰   瑞気 韶光 令辰を報ず

庭梅花發鳥聲新   庭梅 花発き 鳥声新たなり

歳朝復遇謝多幸   歳朝 復た遇ひ 多幸に謝す

駘蕩和風病起身   駘蕩 和風 病より起つ身

          (上平声「十一真」の押韻)


「報令辰」… めでたい元日の訪れを伝える  
「駘蕩」 … 春の風や光がたゆとうさま























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第132作は桐山堂刈谷の 汀華 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-132

  立春偶成        

ク田嫩草水光生   郷田 嫩草 水光生ず

習習香風聴早鶯   習習 香風 早鶯を聴く

七秩歡迎立春候   七秩 歓び迎ふ 立春の候

負暄緩歩覓梅行   喧を負ひ 緩歩 梅を覓めて行く

          (下平声「八庚」の押韻)


<解説>

 この年まで元気で春を迎えられた喜びと、これからも楽しいことをのんびり探していきたいという思いを詩にしました。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第133作は桐山堂刈谷の 孜堂 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-133

  丙午元旦        

衰楓落落山門下   衰楓 落落 山門の下

老檜亭亭社殿   老檜 亭亭 社殿の

祭主冠装祝歌響   祭主 冠装 祝歌響き

ク人笑語酒樽傾   九霄 笑語 酒樽傾く

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第134作は桐山堂刈谷の 孜堂 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-134

  丙午揮繪馬        

鶯鳴元始幾回春   鶯鳴 元始 幾回の春

先拜祠堂嘉歳新   先ず祠堂に拝し 歳新たなるを嘉す

怡悦墨翰揮繪馬   怡悦して 墨翰 絵馬に揮ふ

木牌香艷壽佳辰   木牌 香艶やかにして 佳辰を寿す

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第135作は桐山堂刈谷の 孜堂 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-135

  午歳立春        

屋檐雪解抵頭驚   屋檐 雪解け 頭に抵りて驚く

破蕾庭梅鶯鳥鳴   蕾を破り 庭梅 鶯鳥鳴く

寒盡今朝好風物   寒尽き 今朝 好風物

忘貧忘老泰然情   貧を忘れ老を忘る 泰然の情

          (下平声「八庚」の押韻)


<解説>

 起句は、一月十二日に雪十センチの思い
 結句は近況を生々しく表現しました


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第136作は桐山堂刈谷の 一兔 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-136

  迎新年        

三朝淑氣鳥聲春   三朝の淑気 鳥声春なり

邑里家家松告V   邑里 家家 松緑新た

立志勵行身尚健   立志 励行 身尚健なり

吉自祝太平人   吉祥 自ら祝ふ 太平の人

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第137作は桐山堂刈谷の 一兔 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-137

  立春        

水暖寺庭春興生   水暖み 寺庭 春興生ず

老僧歩歩下階行   老僧 歩歩 階を下って行く

澹然淨界C泉響   澹然たる浄界 清泉の響き

香氣迎門雪片輕   香気 門に迎へ 雪片軽し

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第138作は桐山堂刈谷の 小圃 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-138

  新年一日        

迎年韶景一天新   年を迎へ 韶景 一天新たなり

上院過畛嫩草陳   院に上らんと畛を過ぐ 嫩草陳ぶ

醫内寂寥衰病久   医内は寂寥 衰病久し

歸來幽暮茜雲春   帰り来たりて 幽暮 灯火親しむ

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第139作は桐山堂刈谷の 梗艸 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-139

  迎新年        

淑氣晴山瑞靄中   淑気 晴山 瑞靄の中

猿投古社滿風   猿投の古社 祥風満つ

一家安泰祈~地   一家の安泰 神に祈るの地

境内南天珠果紅   境内の南天 珠果紅たり

          (上平声「一東」の押韻)


<解説>

 猿投神社に初詣にいった時の詩です。
 境内にあった南天の紅い実に心ひかれました。


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第140作は桐山堂刈谷の 静巒 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-140

  新年作        

東風送暖曉雲新   東風 暖を送る 瑞雲の浜

朗朗鷄聲迎歳晨   朗朗たる鶏声 歳晨を迎ふ

偕老半生身尚健   偕に老い 半生 身は尚健たり

屠蘇三酌祝心頻   屠蘇 三酌 祝心頻りなり

          (上平声「十一真」の押韻)


<解説>

 夫婦二人で元気に新年を祝うことができた喜びを詠みました。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第141作は桐山堂静岡の 擔雪 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-141

  新年偶感        

淑氣佳辰萬象新   淑気の佳辰 万象新たなり

庭梅一朶燦如春   庭梅 一朶 燦として春の如し

八旬餘歳身康健   八旬余歳 身康健

靜晝香臺無俗塵   静昼 香台 俗塵無し

          (上平声「十一真」の押韻)


「C友」… 梅
「C芬」… 清らかな香り
「人日」… 正月七日























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第142作は桐山堂静岡の 擔雪 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-142

  立春郊村        

一朶蠟梅香氣横   一朶の蠟梅 香気横たふ

禪宮庭際喜春晴   禅宮 庭際 春晴を喜ぶ

行雲麗日暖風賞   行雲 麗日 暖風を賞す

物我相忘酒盞傾   物我 相忘れ 酒盞を傾く

          (下平声「八庚」の押韻)


<解説>

 玄関前の蠟梅を観賞してから境内を眺めての感想です。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第143作は桐山堂静岡の 擔雪 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-143

  小寒偶成        

和氣芳辰春動時   和気 芳辰 春動く時

晴雲麗日好風吹   晴雲 麗日 好風吹く

鶴林C友C芬遍   鶴林 清友 清芬遍し

一夕輕寒酒一巵   一夕 軽寒 酒一巵

          (上平声「四支」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第144作は桐山堂静岡の 柳村 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-144

  歳晩偶成        

世事回頭一草廬   世事 頭を回らす 一草廬

白駒過隙夜窗虛   白駒 隙を過ぎ 夜窓虚し

鐘聲百八鳴何處   鐘声百八 何れの処にか鳴る

宿志還新迎歳除   宿志 還た新たにして 歳除を迎ふ

          (上平声「六魚」の押韻)


「白駒過隙」… 速い馬がものの隙間をあっという間に過ぎる























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第145作は桐山堂静岡の 柳村 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-145

  丙午新年作        

東天日出賀佳晨   東天 日出でて 佳晨を賀す

四海風和瑞氣新   四海 風和らぎ 瑞気新たなり

坐酌屠蘇醉ク半   坐して屠蘇を酌めば 酔郷半ば

今朝八十五年春   今朝 八十五年の春

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第146作は桐山堂静岡の 柳村 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-146

  立春偶作        

訪友村郊歩歩輕   訪友 村郊 歩歩軽し

C溪蒼鬱動詩情   清渓 蒼鬱 詩情を動かす

午風料嶂凝梅樹   東風 料嶂 梅樹を凝らす

疎影南枝未喚鶯   疎影 南枝 未だ鶯を喚ばず

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第147作は桐山堂静岡の F・U さんからの作品です。
 

作品番号 2026-147

  祭詩        

黯淡龕燈夜色寒   黯淡たる龕灯 夜色寒く

光陰倏忽歳將殘   光陰倏忽 歳将に残せんとす

幾編詩稿苦吟迹   幾編の詩稿 苦吟の迹

拙什枯腸又喟歎   拙什 枯腸 又喟歎

          (上平声「十四寒」の押韻)


「黯淡」… ほの暗い、薄暗い
「鷄肋」… 価値は少ないがすてがたい
「拙什」… 拙い詩編
「枯腸」… 詩文の才能がないこと
「喟歎」… ため息をつくさま
























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第148作は桐山堂静岡の F・U さんからの作品です。
 

作品番号 2026-148

  丙午歳旦        

東風盎盎紺園臻   東風盎盎(おうおう)として 紺園に臻(いた)り

一炷兜樓香篆新   一炷(しゅ)の兜楼 香篆新たなり

瓶裏梅花薫玉蕊   瓶裏の梅花 玉蕊薫り

虔迎丙午瑞春   虔(つつし)んで迎ふ 丙午瑞祥の春

          (上平声「十一真」の押韻)


 「紺園」… 寺
 「兜樓」… 香の名
 「香篆」… 幅の広い線香、香炉の煙。篆文のように煙が立ち上ることから。























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第149作は桐山堂静岡の F・U さんからの作品です。
 

作品番号 2026-149

  歳旦偶成        

庸庸老到苟生身   庸庸老い到る 苟生(こうせい)の身

幸得壽康還遇春   幸ひ寿康を得 還た春に遇ふ

牽狗共登丘阜上   狗に牽かれ 共に登る 丘阜の上

曈曨日出望初晨   曈曨(とうろう) 日出で 初晨を望む

          (上平声「十一真」の押韻)


 「庸庸」… 平凡に
 「苟生」… いたづらに生き長らえる
 「丘阜」… 岡、丘陵
「曈曨」… 明るく輝いていく日の出の太陽の様























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第150作は桐山堂静岡の F・U さんからの作品です。
 

作品番号 2026-150

  試春茶        

初陽粲粲上春霞   初陽 粲粲 春霞に上り

數朶盆梅綻雪葩   数朶の盆梅 雪葩綻ぶ

紺宇歳朝欣樂極   紺宇の歳朝 欣楽極まり

爐邊香泛獨煎茶   炉辺 香泛び 独り茶を煎ず

          (下平声「六麻」の押韻)