作品番号 2026-01
新年作
正旦晨興紅日明 正旦 晨に興く紅日の明
紫峰秀嶺彩雲生 紫峰の秀嶺に彩雲 生ず
祈~新歳無兵革 祈神す 新歳 兵革無きことを
獨事丹青藻絵成 独 丹青を事とすれば 藻絵 成る
<解説>
今年の歌会初めの題「明」を入れました。
意味は、
「元旦の朝早く起きると朝日が昇り明るくなった。
筑波山の綺麗な峰に朝焼けの雲が上っている。
今年一年戦乱が無いことをお願いする。
一人、墨を磨って絵を描けば、美しい絵が描けた」です。
作品番号 2026-02
夢見富峰
朝陽瞻仰白峰輝
瑞氣祥風雪影飛
富嶽神遊C夢裡
醒來茅屋待春歸
作品番号 2026-03
丙午年立春
馬放南山人喜迎, 馬は南山に放たれ人は喜び迎ふ,
立春風暖景光明。 立春 風暖かくして景光の明るきを。
愚翁感謝身無恙, 愚翁 身の恙なきを感謝し,
切願今年世泰平。 切に願ふ 今年の世の泰平を。
作品番号 2026-04
迎新丙午年所懷
馬不停蹄年履新, 馬は蹄を停(と)めず年は新しきを履(ふ)み,
光陰如箭中詩人。 光陰は箭(や)の如くして詩人に中(あた)る。
愚生卅載揮毫寫, 愚生 卅載(三十年)毫(ふで)を揮って写(か)きし,
七萬詩含多少眞? 七万の詩 多少の真を含まんや?
<解説>
小生昨年作詩数が七萬首に達しました。
作品番号 2026-05
新年漢詩
江湖歳暮太匆匆 江湖歳暮にして太だ匆匆
荏苒窮愁嚢已空 荏苒の窮愁 嚢已に空し
百八鐘音風物改 百八の鐘音 風物改まる
雖貧瑞氣酒杯中 貧なりと雖も 瑞気酒杯中
作品番号 2026-06
新年作
行人買醉侵芳草 行人 酔を買ひて 芳草を侵す
淑氣滿來村巷道 淑気 満ち来る 村巷の道
習習春風如有言 習習たる春風 言有るが如し
新年快樂大家好 新年快楽(シンニェンクァイラ) 大家好(ダージャハオ)
<解説>
きこしめしてる人々が 草踏みしだき通り過ぎ
めでたき気分に満ちている 村の巷の道行けば
そよそよと吹く春風も 年始のあいさつしてくれて
「皆さん新年明けまして おめでとう」って言っている
作品番号 2026-07
新正所見
一夜凍雲生玉塵 一夜 凍雲 玉塵を生じ
開門眼界似舗銀 門を開けば 眼界 銀を舗くに似たり
可憐前路有先客 憐れむべし 前路 先客の有るを
紅頬嬉嬉連雪人 紅頬 嬉嬉として 雪人を連ぬ
<解説>
ゆうべ凍えるような雲 玉を砕いて振り撒いた
門を開いて踏み出せば 見渡す限り銀世界
おやまあ道行くところには とうに先客おりまして
キャッキャと頬っぺた赤くして 並べているよ雪だるま
作品番号 2026-08
立春書感
昨日寒風萬野鳴 昨日 寒風 万野に鳴り
今朝淑氣一天盈 今朝 淑氣 一天に盈つ
世間事事足長恨 世間 事事 長く恨むに足るも
歳歳逢春心自平 歳歳 春に逢ふて 心自ずから平らかなり
<解説>
きのうは凍えるような風 音を鳴らして野を吹いて
きょうの天気はやわらいで のどかな感じが程良いね
まったく世間のあれやこれ 恨めしいことばかりでも
としどし春を迎えては こころ自然とおだやかだ
作品番号 2026-09
述懷新年
東窗旭日迓維新 東窓の旭日 維新を迓ふ
八秩禿翁加二春 八秩の禿翁 二春を加ふ
世路蹉跎還對鏡 世路 蹉跎たり 還た鏡に対す
豈圖矍鑠勿羞貧 豈に図らんや 矍鑠たり 貧を羞づる勿かれ
<解説>
東の窓から昇る旭日は新しい年をむかえて、
80歳であつた禿げの老人は、二つの春を重ねて今年82歳となる。
これまでの人生の道程はつまずきに満ちていて、ただ鏡を見つめて嘆息するが、
意外にも幸いにして今でも心身ともに壮健で有るので、貧困を恥じる事はない。
作品番号 2026-10
迎新年
瑞雲遶屋入春暄 瑞雲屋を遶って 春暄に入る
欣掲旭旗千戸門 欣び旭旗を掲ぐ 千戸の門
矍鑠此身應却老 矍鑠(かくしゃく)たる此の身 応に老を却(しりぞ)かんとす
一家和氣醉芳樽 一家 和気して 芳樽に酔ふ
<解説>
新年のめでたい雲はあばら屋を覆って、春の気配が感ぜられ、
家々では新年を欣び旭旗を掲げている。
私は心身とも健康で老いは感じない、
新年を迎え家族と和気藹々として美酒に酔った。
作品番号 2026-11
新春鶴聲
海北凝寒冷徹衣 海北の凝寒 冷 衣を徹す
行人乱颭往還稀 行人乱颭す 往還稀なり
雪リ望野鶴群顯 雪晴れ野を望めば 鶴群顕る
相向文禽舞夕暉 相向かいて 文禽夕暉に舞う
作品番号 2026-12
新年書懷
屠蘇酌飲人人醉 屠蘇 酌飲して 人人酔ひ
高士花開處處春 高士 花開いて 處處春なり
只管爭雄文墨會 只管 雄を争ふ 文墨の会
新詩先得入佳辰 新詩 先づ得て 佳辰に入る
作品番号 2026-13
丙午年賀
人生九秩夢紛紛 人生 九秩 夢 紛紛
吟詠旬年無寸勲 吟詠 旬年 寸勲 無し
勿笑専心吾趣味 笑ふ勿(な)かれ 吾が趣味に専念するを
先賢長嘯正欣欣 先賢の長嘯 正に 欣欣
作品番号 2026-14
新年
東虎西龍北斗狼 東の虎と西の龍と北の狼とが
各誇威勢恰如王 おのおの威勢を誇ってまるで王のようだ
鹿園寧解維持柴 鹿の園はどうすれば柴(さく)を維持できるのか
只管尊和是最良 ひたすら和を尊ぶ、これが最も良い
<解説>
年賀状でいただいた作品です。
読み下し文は、原文のままです。
作品番号 2026-15
新年
新年物色正宜人,
對景題詩不厭頻。
坐嘯猶堪呼老友,
元辰試筆感情真。
作品番号 2026-16
立春
南國春來喜氣迎,
絳桃紅杏著花明。
初陽弄色誰爭賞,
我愛天和萬物榮。
作品番号 2026-17
新年
歳啓東風掃劫塵,
椒盤柏酒一時新。
寒枝未肯輕生香C
先報人間萬戸春。
作品番号 2026-18
立春
殘雪初融澗水明,
東君試手剪雲輕。
莫嫌柳眼惺忪態,
已帶青痕入短楹。
作品番号 2026-19
元日山居漫興
冰澗乍開聲漱空,
松窗久坐影如翁。
溪雲慣識山人面,
歳歳來添硯底風。
作品番号 2026-20
新年
新年物創色宜人,
鏡史鄰倫百寶真。
論魚乾膽呈香好,
紳月馴龍世春神。
南海葛霞朱玉喜,
重陽素燕百花巾。
春初元寶香宵賞,
紫絢開年孟興秦。
作品番号 2026-21
新年
雄開萬馬喜迎春,
守歳圍爐笑語頻。
椒頌竹鳴情意好,
履端正始倍懷親。
作品番号 2026-22
立春
丙夜陽生淑景萌,
午駒新歳展前程。
立邦以コ承天命,
春日瞳曨世太平。
作品番号 2026-23
新年
律轉鴻鈞萬象新。
屠蘇入盞味倍醇。
春光已滿東郊道,
淑氣催開大地春。
作品番号 2026-24
立春
歳序隨時節物更。
餘寒散盡遠山明。
陽和自此歸林苑,
已知大地動春生。
作品番号 2026-25
新年
嬉遊腳歩響頻頻
蝶舞蜂喧來報春
大地彩塗如美畫
諸般喜樂太平民
作品番号 2026-26
立春
低温濕冷外無聲
草木萌芽滿野瑩
十里雲山松菊徑
春來花鳥競相迎
作品番号 2026-27
迎新年
爆竹聲中歳又新
東風送暖逐寒塵
滿城祈福燈如晝
國泰財豐賀友人
作品番号 2026-28
立春
殘雪人間凍未驚
序還天地翠微萌
願將亂象隨冬去
時握新春順氣耕
作品番号 2026-29
新年
河山復旦景翻新
開泰聲騰賀語頻
四海欣迎財政旺
喜添一歳倍精神
作品番号 2026-30
立春
獨先嘉卉占風生
煙雨泥牛濟物情
斗柄初翻時序啓
一年之計順天成