2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第1作は 杜正 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-01

  新年作        

正旦晨興紅日明   正旦 晨に興く紅日の明

紫峰秀嶺彩雲生   紫峰の秀嶺に彩雲 生ず

祈~新歳無兵革   祈神す 新歳 兵革無きことを

獨事丹青藻絵成   独 丹青を事とすれば 藻絵 成る

          (下平声「八庚」の押韻)


<解説>

 今年の歌会初めの題「明」を入れました。
 意味は、
 「元旦の朝早く起きると朝日が昇り明るくなった。
  筑波山の綺麗な峰に朝焼けの雲が上っている。
  今年一年戦乱が無いことをお願いする。
  一人、墨を磨って絵を描けば、美しい絵が描けた」
です。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第2作は ニャース さんからの作品です。
 

作品番号 2026-02

  夢見富峰        

朝陽瞻仰白峰輝   

瑞氣祥風雪影飛   

富嶽神遊C夢裡   

醒來茅屋待春歸   

          (上平声「五微」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第3作は 鮟鱇 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-03

  丙午年立春        

馬放南山人喜迎,   馬は南山に放たれ人は喜び迎ふ,

立春風暖景光明。   立春 風暖かくして景光の明るきを。

愚翁感謝身無恙,   愚翁 身の恙なきを感謝し,

切願今年世泰平。   切に願ふ 今年の世の泰平を。

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第4作は 鮟鱇 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-04

  迎新丙午年所懷        

馬不停蹄年履新,   馬は蹄を停(と)めず年は新しきを履(ふ)み,

光陰如箭中詩人。   光陰は箭(や)の如くして詩人に中(あた)る。

愚生卅載揮毫寫,   愚生 卅載(三十年)毫(ふで)を揮って写(か)きし,

七萬詩含多少眞?   七万の詩 多少の真を含まんや?

          (上平声「十一真」の押韻)

<解説>

 小生昨年作詩数が七萬首に達しました。


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第5作は 地球人 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-05

  新年漢詩        

江湖歳暮太匆匆   江湖歳暮にして太だ匆匆

荏苒窮愁嚢已空   荏苒の窮愁 嚢已に空し

百八鐘音風物改   百八の鐘音 風物改まる

雖貧瑞氣酒杯中   貧なりと雖も 瑞気酒杯中

          (上平声「一東」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第6作は 觀水 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-06

  新年作        

行人買醉侵芳草   行人 酔を買ひて 芳草を侵す

淑氣滿來村巷道   淑気 満ち来る 村巷の道

習習春風如有言   習習たる春風 言有るが如し

新年快樂大家好   新年快楽(シンニェンクァイラ) 大家好(ダージャハオ)

          (上声「十九皓」の押韻)


<解説>

きこしめしてる人々が 草踏みしだき通り過ぎ
めでたき気分に満ちている 村の巷の道行けば
そよそよと吹く春風も 年始のあいさつしてくれて
「皆さん新年明けまして おめでとう」って言っている


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第7作は 觀水 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-07

  新正所見        

一夜凍雲生玉塵   一夜 凍雲 玉塵を生じ

開門眼界似舗銀   門を開けば 眼界 銀を舗くに似たり

可憐前路有先客   憐れむべし 前路 先客の有るを

紅頬嬉嬉連雪人   紅頬 嬉嬉として 雪人を連ぬ

          (上平声「十一真」の押韻)


<解説>

 ゆうべ凍えるような雲 玉を砕いて振り撒いた
 門を開いて踏み出せば 見渡す限り銀世界
 おやまあ道行くところには とうに先客おりまして
 キャッキャと頬っぺた赤くして 並べているよ雪だるま


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第8作は 觀水 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-08

  立春書感        

昨日寒風萬野鳴   昨日 寒風 万野に鳴り

今朝淑氣一天盈   今朝 淑氣 一天に盈つ

世間事事足長恨   世間 事事 長く恨むに足るも

歳歳逢春心自平   歳歳 春に逢ふて 心自ずから平らかなり

          (下平声「八庚」の押韻)


<解説>

 きのうは凍えるような風 音を鳴らして野を吹いて
 きょうの天気はやわらいで のどかな感じが程良いね
 まったく世間のあれやこれ 恨めしいことばかりでも
 としどし春を迎えては こころ自然とおだやかだ


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第9作は 岳詠 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-09

  述懷新年        

東窗旭日迓維新   東窓の旭日  維新を迓ふ

八秩禿翁加二春   八秩の禿翁  二春を加ふ

世路蹉跎還對鏡   世路 蹉跎たり  還た鏡に対す

豈圖矍鑠勿羞貧   豈に図らんや 矍鑠たり 貧を羞づる勿かれ

          (上平声「十一真」の押韻)


<解説>

 東の窓から昇る旭日は新しい年をむかえて、
 80歳であつた禿げの老人は、二つの春を重ねて今年82歳となる。
 これまでの人生の道程はつまずきに満ちていて、ただ鏡を見つめて嘆息するが、
 意外にも幸いにして今でも心身ともに壮健で有るので、貧困を恥じる事はない。
























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第10作は 岳詠 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-10

  迎新年        

瑞雲遶屋入春暄   瑞雲屋を遶って 春暄に入る

欣掲旭旗千戸門   欣び旭旗を掲ぐ 千戸の門

矍鑠此身應却老   矍鑠(かくしゃく)たる此の身 応に老を却(しりぞ)かんとす

一家和氣醉芳樽   一家 和気して 芳樽に酔ふ

          (上平声「十三元」の押韻)


<解説>

 新年のめでたい雲はあばら屋を覆って、春の気配が感ぜられ、
 家々では新年を欣び旭旗を掲げている。
 私は心身とも健康で老いは感じない、
 新年を迎え家族と和気藹々として美酒に酔った。
























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第11作は 楓岳 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-11

  新春鶴聲        

海北凝寒冷徹衣   海北の凝寒 冷 衣を徹す

行人乱颭往還稀   行人乱颭す 往還稀なり

雪リ望野鶴群顯   雪晴れ野を望めば 鶴群顕る

相向文禽舞夕暉   相向かいて 文禽夕暉に舞う

          (上平声「五微」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第12作は 徳山 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-12

  新年書懷        

屠蘇酌飲人人醉   屠蘇 酌飲して 人人酔ひ

高士花開處處春   高士 花開いて 處處春なり

只管爭雄文墨會   只管 雄を争ふ 文墨の会

新詩先得入佳辰   新詩 先づ得て 佳辰に入る

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第13作は 緑風 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-13

  丙午年賀        

人生九秩夢紛紛   人生 九秩 夢 紛紛

吟詠旬年無寸勲   吟詠  旬年 寸勲 無し

勿笑専心吾趣味   笑ふ勿(な)かれ 吾が趣味に専念するを

先賢長嘯正欣欣   先賢の長嘯 正に 欣欣

          (上平声「十三元」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第14作は 柳田周 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-14

  新年        

東虎西龍北斗狼   東の虎と西の龍と北の狼とが

各誇威勢恰如王   おのおの威勢を誇ってまるで王のようだ

鹿園寧解維持柴   鹿の園はどうすれば柴(さく)を維持できるのか

只管尊和是最良   ひたすら和を尊ぶ、これが最も良い

          (下平声「七陽」の押韻)


<解説>

 年賀状でいただいた作品です。
 読み下し文は、原文のままです。

























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第15作は臺灣の 陳蘆馨 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-15

  新年        

新年物色正宜人,   

對景題詩不厭頻。   

坐嘯猶堪呼老友,   

元辰試筆感情真。   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第16作は臺灣の 陳蘆馨 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-16

  立春        

南國春來喜氣迎,   

絳桃紅杏著花明。   

初陽弄色誰爭賞,   

我愛天和萬物榮。   

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第17作は臺灣の 兪棟祥 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-17

  新年        

歳啓東風掃劫塵,   

椒盤柏酒一時新。   

寒枝未肯輕生香C   

先報人間萬戸春。   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第18作は臺灣の 兪棟祥 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-18

  立春        

殘雪初融澗水明,   

東君試手剪雲輕。   

莫嫌柳眼惺忪態,   

已帶青痕入短楹。   

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第19作は臺灣の 兪棟祥 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-19

  元日山居漫興        

冰澗乍開聲漱空,   

松窗久坐影如翁。   

溪雲慣識山人面,   

歳歳來添硯底風。   

          (上平声「一東」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第20作は臺灣の 呉育晉 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-20

  新年        

新年物創色宜人,   

鏡史鄰倫百寶真。   

論魚乾膽呈香好,   

紳月馴龍世春神。   

南海葛霞朱玉喜,   

重陽素燕百花巾。   

春初元寶香宵賞,   

紫絢開年孟興秦。   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第21作は臺灣の 陳慶煌冠甫 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-21

  新年        

雄開萬馬喜迎春,   

守歳圍爐笑語頻。   

椒頌竹鳴情意好,   

履端正始倍懷親。   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第22作は臺灣の 陳慶煌冠甫 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-22

  立春        

丙夜陽生淑景萌,   

午駒新歳展前程。   

立邦以コ承天命,   

春日瞳曨世太平。   

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第23作は 古自立 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-23

  新年        

律轉鴻鈞萬象新。   

屠蘇入盞味倍醇。   

春光已滿東郊道,   

淑氣催開大地春。   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第24作は臺灣の 古自立 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-24

  立春        

歳序隨時節物更。   

餘寒散盡遠山明。   

陽和自此歸林苑,   

已知大地動春生。   

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第25作は臺灣の 劉麗洋 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-25

  新年        

嬉遊腳歩響頻頻   

蝶舞蜂喧來報春   

大地彩塗如美畫   

諸般喜樂太平民   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第26作は臺灣の 劉麗洋 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-26

  立春        

低温濕冷外無聲   

草木萌芽滿野瑩   

十里雲山松菊徑   

春來花鳥競相迎   

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第27作は臺灣の 連忠隆 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-27

  迎新年        

爆竹聲中歳又新   

東風送暖逐寒塵   

滿城祈福燈如晝   

國泰財豐賀友人   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第28作は臺灣の 連忠隆 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-28

  立春        

殘雪人間凍未驚   

序還天地翠微萌   

願將亂象隨冬去   

時握新春順氣耕   

          (下平声「八庚」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第29作は臺灣の 張錦雲 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-29

  新年        

河山復旦景翻新   

開泰聲騰賀語頻   

四海欣迎財政旺   

喜添一歳倍精神   

          (上平声「十一真」の押韻)


























 2026年の新年漢詩(『第12回桐山堂詩會』参加詩) 第30作は臺灣の 張錦雲 さんからの作品です。
 

作品番号 2026-30

  立春        

獨先嘉卉占風生   

煙雨泥牛濟物情   

斗柄初翻時序啓   

一年之計順天成   

          (下平声「八庚」の押韻)